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2024年の特殊詐欺:全国で被害700億円超す 前年比6割近くも増加―警察庁

同庁がこのほど公表した2024年の特殊詐欺関連統計(確定値)によると、全国の認知件数は前年比2005件(10.5%)増の2万1043件、被害額は同265億円(58.6%)増の717億6000万円。1日当たりの被害額は、同7206万円増の1億9605万円、既遂事件の1件当たりの被害額は同105万9000円増の349万7000円だった。高齢者(65歳以上)被害の認知件数は1万3738件で、法人被害を除...

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社会

警察庁によると、2024年の全国の「特殊詐欺」被害額は710億円余りと過去最悪を記録した。「オレオレ型」の詐欺のうち、警察官をかたって捜査名目で現金をだまし取る手口の被害が急増している。

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同庁がこのほど公表した2024年の特殊詐欺関連統計(確定値)によると、全国の認知件数は前年比2005件(10.5%)増の2万1043件、被害額は同265億円(58.6%)増の717億6000万円。

1日当たりの被害額は、同7206万円増の1億9605万円、既遂事件の1件当たりの被害額は同105万9000円増の349万7000円だった。

高齢者(65歳以上)被害の認知件数は1万3738件で、法人被害を除いた総認知件数に占める割合は65.4%。

警察の摘発件数は6576件(前年比8.8%減)、摘発人数は2274人(同7.%減)といずれも減少した。摘発された人のうち416人が20歳未満で、その約7割が現金などの受け取り役の「受け子」だった。「受け子」として摘発された総人員(1379人)のうち、20歳未満の少年(286人)は約2割を占めている。

特殊詐欺の認知件数

特殊詐欺の被害額

手口別の状況をみると、2024年は「オレオレ型」詐欺のうち、警察官をかたって「あなたの口座が犯罪に使われている」「あなたの携帯電話が不正に契約された」と被害者をだまし、優先に調査するなどの名目で現金をだまし取る「ニセ警察官詐欺」の類いが前年比4倍以上(4261件)に急増した。利用したことのないサービス料金などを巧みに請求してだまし取る「架空料金請求詐欺」の認知件数は5716件と1割増加。医療費や保険料の払い戻しがあるなどとして金をだまし取ろうとする「還付金詐欺」の認知件数は4070件と微減だった。

特殊詐欺認知件数の手口別構成比の推移

SNS型投資・ロマンス詐欺の被害急増

有名人の画像を勝手に使ったSNSの広告などで、投資を勧誘して金銭をだまし取る「SNS投資詐欺」、SNSやマッチングアプリなどを通じて相手に親近感を抱かせて金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」の被害が急増している。2024年の認知件数は前年比2.6倍の1万237件、被害額は同2.8倍の1271億9000万円に達した。

SNS型投資・ロマンス詐欺の認知状況

SNS投資詐欺の既遂事件1件当たりの被害額は、1358万5000万円と非常に高額。被害者の年齢層は男性、女性ともに40代から70代が多数を占め、幅広い年代に被害が及んでいる。

バナー写真:タイ東部のリゾート地パタヤの高級住宅で、特殊詐欺に関与したとみられる日本人らを拘束する入国管理局員=2024年12月、同局提供、画像処理は提供元によるもの(時事)

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