- 今日は何の日:5月21日裁判員制度がスタート2009(平成21)年 刑事裁判の審理に国民が参加し、判決を出す「裁判員制度」導入。この日以降に起きた事件が対象となり、8月3日に初の裁判員裁判が実施された。司法制度改革の一環で、専門用語が多く分かりにくい裁判に一般人が参加することで、健全な社会常識を反映させる狙いがある。関連記事裁判員12万人超が経験―制度開始から15年 : 死刑46人、無期懲役302人裁判員制度施行10年:...
- 2025年の梅雨シーズン、九州南部からスタート : 豪雨災害に警戒を!1年前の2024年の梅雨シーズンを振り返ると、全国的に平年(薄青の背景カラーで示した)よりも1~2週間遅めの梅雨入りとなり、九州北部より東側のエリアは6月17日からの1週間にたて続けに梅雨入りした。一方、梅雨明けはほぼ平年並みか、平年よりもやや早めの地域が多く、全般的に短めの梅雨シーズンだった。平年では、東京、大阪、名古屋、福岡など九州北部から関東甲信にかけては6月上旬に梅雨入りし、7月20日前後...
- 国立劇場「2.0」を考える(後編):伝統芸能の保存・振興を超えた新たな「日本らしさ」探求の場として伝統芸能の「博物館」国立劇場創設(1966年)当時の議論をひも解くと、「世界芸能としての日本芸能の生きた博物館」のように、「国立劇場」を「博物館」に例えた発言が見られる。校倉(あぜくら)造りの外観を打ち出した設計者の岩本博行氏にも「すでに古典となった日本の宝である歌舞伎や芸能を正倉院風の倉に収めて残す」(下線筆者)との発言がある(1963年、朝日新聞への寄稿)。今でこそ、日本の博物館・美術館(英語...
- 今日は何の日:5月20日新安保条約 自民が単独承認1960(昭和35)年 自民党が未明の衆院本会議で警官隊を導入して野党議員を排除し、新日米安全保障条約を単独で承認。この年1月、岸信介首相が米アイゼンハワー大統領との間で調印した新安保条約は、日本を防衛する義務を米国が負うことを明記するとともに、日本で米軍が武力攻撃を受けた場合には、日本が米軍を防衛する義務を負うと規定し、平等相互の援助条約となった。日本の安全または極東の...
- ホームレス調査:2025年1月時点で全国2591人、大阪府が最多の763人―厚労省この調査は「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」に基づき、2003年から実施。今回は1月に、各自治体(市区町村)の職員が公園や河川敷などで寝泊まりする人を目視で確認した。内訳は男性2346人、女性163人、性別を見分けられなかった人は82人だった。同調査による全国のホームレスの数は、21年(3824人)に比べ、この4年で3割以上減っている。一方この調査では、路上生活はしていないものの定住す...
- 変わる「飲みニケーション」:中高年はリスク意識し敬遠?─若者からは再評価も忘年会・新年会は2割減、不要論広がる居酒屋の広間でグラスを手にした参加者たちの「乾杯!」の声が響く。今夜は飲み会。職場より距離が近い席で食事を共にし、酔いのせいで緊張は和らぎ、普段話せないような本音も交わす「無礼講」が許される。「飲みニケーション」は、こうした飲み会でのコミュニケーションを意味する造語。日本の職場文化の一部とも言われる。海外人材向けの「JOBS IN JAPAN」は、日本の「NOM...
- 「農政」「ノー政」そして国政昨今における米価の値上がりは、国民生活に不安を与えているのみならず、農業政策、食料の流通のあり方、そして主食の安全、安定供給の確保といった問題を、あらためて深刻に取り上げねばならない機運を生じさせた。米価の値上がりについては、作柄予想、買いだめ、流通経路の問題、消費者心理など各種の原因を指摘する声があるが、今ひとつ、その真の背景には疑問が残る。中長期的にみて最も問題なことは、今回の事態と、その背景...
- 今日は何の日:5月19日白井義男が初のボクシング王座1952(昭和27)年 後楽園球場でのNBA世界フライ級王座戦で挑戦者白井義男がダド・マリノ(米国)に判定勝ち、日本人初のプロボクシング世界王者となった。銀座のジムで練習中、連合国軍総司令部(GHQ)に勤務する生物・生理学者でボクシング指導者のアルビン・カーン博士に認められて指導を受ける。1949年、フライ級、バンタム級の2つの日本タイトルを奪った後、世界チャンピオンと...
- 2024年度の「カレーライス物価」、1食365円 過去10年で最高値 25年3月は421円カレーライス物価は、家庭でカレーライスを調理する際に1食当たりいくらかかるかを示す指数で、調査会社帝国データバンク(東京)が毎月独自に試算している。24年度カレーライス物価の内訳は、最も高いのが全体の約5割を占める具材(肉・野菜)で、前年度比16円高の206円。カレールーは同1円高の25円だった。同物価の20年度平均(=100)を基準に価格推移を示す「カレーライス物価指数」は、24年度平均が133...
- 葛飾北斎: 鋭敏な描写力と大胆な構図で世界を魅了する浮世絵師葛飾北斎(1760〜1849)が75歳の時に出版された絵本『富嶽(ふがく)百景』の跋文(ばつぶん=あとがき)は、彼の画人魂を語るものとして有名である。自分は6歳から物の形を写す癖があり、50歳の頃から数々の絵を世に出してきたが、70歳以前に描いたものは取るに足りない。73歳になってやや鳥・獣・虫・魚などの骨格や草木の生態を知ることができた。だから、86歳になればまずます画技が進み、90歳では奥義を...
- 〈1994年の今日〉5月18日 : 槇原、平成唯一の完全試合巨人・槙原投手が平成唯一の完全試合1994(平成6)年 巨人の槙原寛己投手が福岡ドームでの対広島戦で、「完全試合」を達成。三振7、内野ゴロ11、内野フライ3、ファウルフライ3、外野フライ3で投球数は102球だった。日本プロ野球(NPB)史上15人目、平成ではNPB唯一の完全試合達成者となった。ちなみに、最後のファウルフライを捕ったのは落合博満選手。2022年4月、史上16人目の達成者となったのはロ...
- 今日は何の日:5月18日藤井聡太棋士が最年少で七段2018(平成30)年 将棋の藤井聡太六段が史上最年少15歳9カ月で七段に昇段。第31期竜王戦5組ランキング戦準決勝、船江恒平六段との対局に勝ち、竜王戦4組に昇級。七段への昇段条件のうち「竜王ランキング戦連続昇級」をクリア。加藤一二三九段が17歳3カ月で樹立した最年少記録を大きく更新した。関連記事藤井聡太八冠、「叡王戦」に敗れ七冠に:タイトル戦敗北は初──歴代の棋士が打ち...
- 台湾の最新テクノロジーを発信する万博パビリオン「TECH WORLD」:“共好”の精神で、世界と共に歩む台湾発の民間パビリオン大阪・関西万博は4月13日、人工島・夢洲(大阪市此花区)で開幕した。会場のシンボルで、世界最大の木造建築「大屋根リング」の内側には、大会テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現するシグネチャーパビリオンと海外パビリオンが立ち並び、新しい技術や各国特有の文化などを発信。来場者が長蛇の列をなしている。大屋根リングの外周を取り囲むエリアは、EXPOホールや日本館といった主要施...
- ドラマのマンガ化「月光仮面」で幕開け:子ども雑誌とテレビの幸福な出会いテレビ映画『月光仮面』の誕生日本のテレビ放送開始から5年目の1958年2月、テレビの草創期を代表する国産テレビ映画(現在のテレビドラマ)の番組、『月光仮面』の放送が始まった。白いマスクとサングラスで顔を隠し、マントをひるがえしてオートバイで疾走。月光仮面は「憎むな、殺すな、許しましょう」と唱え、悪を正す。主人公のイメージは、大佛次郎の『鞍馬天狗』を現代化した「日本版スーパーマン」だ。当初はKRT(...
- 今日は何の日:5月17日大阪都構想にNO 橋下氏引退表明2015(平成27)年 大阪市を廃止して5つの特別区に分割する「大阪都構想」の是非を問う住民投票が行われ、僅差で否決され、大阪市の存続が確定した。都構想を推進した橋下徹大阪市長は記者会見で、市長任期を全うした上で政界を引退すると表明。12月18日に任期満了し、政治家としての活動を停止した。関連記事大阪のインバウンド人気トップは圧倒的にUSJ―訪日ラボが独自ランキング...
- 何度も聴いた、何度も歌った! 『アイドル』が著作権料ランキング2年連続で1位 : 配信が音楽市場をけん引日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2024年度の著作物使用料の分配額が最も多かった作品は、YOASIBIの『アイドル』だったと発表した。同楽曲はテレビアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌として23年4月にリリースされ、ストリーミング累計再生回数は9億回を突破するなど、日本にとどまらず世界的な大ヒットとなっている。作詞・作曲のAyaseさんは「楽曲が世に放たれ、たくさんの方に聴いてもらえる状...
- 【書評】「点と線」がつながったオウム捜査の舞台裏:垣見隆著『地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか 元警察庁刑事局長 30年後の証言』事前に強制捜査の情報が漏れていたか「オウムに先手を打たれた!」。それが当時、週刊誌記者だった私が取材した時の捜査関係者の第一声だった。1995年3月22日、捜査当局はオウム真理教の拠点である山梨県上九一色村(当時)の教団施設に総力を挙げた強制捜査に乗り出す予定であった。そのわずか2日前に、オウムは捜査のかく乱を狙ってサリンをまいたのだ。著者の垣見氏は、当時、警察庁刑事局長として、オウム捜査の全体を...
- 人手は足りない、業務は増えた、しかし改善は期待できない―諦めモードの管理職1210人の本音企業のマネジメント支援をするEVeM(東京都新宿区)が全国の管理職・中間管理職を対象に3月に実施した調査で、日々の業務量について、「非常に多い」11.1%、「多い」25.5%、「どちらかというと多い」27.1%で、「多い」合計が63.7%だった。また、以前と比べて業務量が「増えた」と感じている人も60%だった。業務量が増えた背景としては、「人手不足」58.1%、「業務の種類が増えた」48.6%が他...
- 今日は何の日:5月16日田部井淳子さん、エベレスト初登頂に成功1975(昭和50)年 世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に女性では世界で初めて、登山家の田部井淳子さん(1939-2016)が成功した。田部井さんはエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀(とうはん)隊長として参加。5月4日には6500メートル地点で雪崩に巻き込まれたが、軽傷で済み、快挙を成し遂げた。92年には、これも女性で世界初の、七大陸最高峰登...
- 高止まるコメの価格:その理由と今後の見通し価格高騰の発端は2023年産米の需給の急変2023年産米は、猛暑によって品質が著しく低下し、低価格米や加工原料用米の生産量が激減した。一方、コメの需要が急増したほか、品質低下によって精米時の歩留まりが下がることから、流通量を確保するために必要な玄米の量が増えた。需要が急増した理由は、物価高騰の中でも価格が上がらず、コメは割安感があったからだ。加えて、コロナ禍が収束に向かい、外食産業やインバウンドの...
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