何度も聴いた、何度も歌った! 『アイドル』が著作権料ランキング2年連続で1位 : 配信が音楽市場をけん引
J-POPに世界の注目が集まっている。そのリード役ともいえるYOASOBIの『アイドル』が音楽著作権料ランキングで2年連続のトップとなった。
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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、2024年度の著作物使用料の分配額が最も多かった作品は、YOASIBIの『アイドル』だったと発表した。同楽曲はテレビアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌として23年4月にリリースされ、ストリーミング累計再生回数は9億回を突破するなど、日本にとどまらず世界的な大ヒットとなっている。
作詞・作曲のAyaseさんは「楽曲が世に放たれ、たくさんの方に聴いてもらえる状況が一度生まれただけでもとてもうれしいことで、それが年をまたぎ、長い時間愛し続けてもらえていること、とても感慨深いです」とコメントしている。
2位はCreepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』、3位はAdoの『唱』だった。
著作権料の分配額TOP10(国内作品)
(左) 『Bling-Bang-Bang-Born』 ©Sony Music Labels Inc. / (右)『唱』©ユニバーサル ミュージック
同時に発表された、2024年度の音楽著作権収入(使用料)は、前年度比5.4%増の1445億8955万円で、過去最高を更新した。
主なジャンル別では、定額制の音楽配信(サブスクリプション)やYouTubeなど「インタラクティブ配信」が前年度15.7%増の563.8億円と初めて500億円を突破した。インタラクティブ配信は2015年度頃から増加傾向にあったが、コロナ禍以降、社会全体のデジタル化・オンライン化が追い風となり、サブスクや動画配信の利用が増加している。演奏等(ライブ・コンサートなど)も開催件数の増加などで9.7%増の約260.1億円と好調だった。
バナー写真 : 『アイドル』のジャケットと作詞・作曲のAyaseさん(JASRAC提供)
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